カテゴリ:カタルーニャベースの創作料理(Elbulli系列)
場所:バルセロナ(Carrer de Beltran i Rozpide, 1-5 08034 Barcelona)
URL:www.neichel.es/
今回のスペイン旅行でまず1件目の星つきレストランへの訪問。
スペインで有名レストランを巡ろうとすると必ずや出てくるElbulliの名前。
ここもご多分にもれずここの料理長Neichel氏もElbulliからの独立組です。
今回はバルセロナでの時間がなかったのもあり、お店のホームページを通じて、
2週間ほど前から日本から予約を入れていきました。(英語可)
結果的には正解で、訪問日が土曜日だったということもあり、お昼にもかかわらず
ほぼ席は満席でした。
場所は、地下鉄Maria Cristina駅から徒歩で10分強。
駅を降りてからは住宅街を歩き、曲がり角が結構わかりにくいので、
行く前に必ずホテル等でもらえる詳細な地図やホームページの地図で場所を確認していく必要があります。
予約した2時ちょっと前にNeichelに到着。
入り口は、道路からちょっと階段を下ったところにあり、こじんまりとしてかわいらしい感じ。
でも、しっかりルル・エ・シャトー加盟店であることを示すプレートが掲げられていました。
このルル・エ・シャトーというのはフランスの協会で、
いわゆるSmallLuxuaryHotelといえるようなホテルや、
有名レストランが加盟している団体です。
当然本家フランスのホテル・レストランが一番手厚いのですが、
その他のヨーロッパの国々もカバーしているので、
ホームページ等でチェックしていくと便利です。
一応ホームページを通じて共通のオンラインリザベーションシステムも提供しているようです。
店内に入るとすでに先客が1組。
この方たちがかなりちゃんと正装していたので、ちょっと緊張します。
結局その後もお客さんは入り続け、しかも私たちを除いては明らかに地元の人たち。
結婚記念日を祝っているグループなどもいました。
こじんまりとしていつつも、客席から、オレンジの木のなる庭が眺められたりして、
自然光の入るいい雰囲気です。
お昼の”Menu”(スペインではコースのことを”Menu”という。ちなみにアラカルトは”カルト”)は
55ユーロと75ユーロの二種類。
私たちは、55ユーロのメニューをオーダー。
参考までに私たちが頼んだその日のコース説明を書き写すと、
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Tasting Flavor and Aroma Club Menu
Price 55.00(served for the whole table)
Today's appetizers
(本日のオードブル)
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Two small salads of
Lobster tartare and baby shrimps from Roses in pesto oil, green leaves
(ロブスタータルタルと小エビ、青葉の2種のサラダ)
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Grilled foie gras from L'Emporda with fresh asparagus and summer truffie
in a broth of peas, baby broad beans and red pumpkin
(フォアグラのソテー、アスパラガスとトリュフ添え、えんどう豆、そら豆、赤かぼちゃを敷き詰めて)
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Today's market fish with scallops and frech morels
sauteed wild rice
(本日の魚、帆立貝、アミガサダケ、いためたワイルドライスと共に)
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Breast of pigeon
lacquered with candies lemon,celery puree with spice bread, Alsatian spaetzie
(レモンの砂糖煮でコーティングした鳩の胸肉、スパイスブレッドとセロリピューレ、アルザス風**←不明)
Or
Fillet of "Charolais" beef
compote of shallots and anchovies, red cabbage and chestnuts with cassis
(ビーフフィレ肉、アンチョビとエシャロットのコンポート、赤キャベツ、トチの実、カシスと共に)
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Five-cheese tasting
with quince jelly and walnuts
(5種のチーズ、マルメロのゼリーとウォールナッツを添えて)
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Small refreching pre-desset by Michel
(お口直しのプレデザート)
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Take whatever you wish from our dessert trolleys
(デザートワゴンからお好きなものを)
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Petits Fours, chocolate sea-urchins and coffe beans, rosemary-candied olives, spice tiles,
almond tiles, unsweetened cocoa truffles, chocolate bars and othe home-made gourmandises
(プチフール、チョコレートのうにとコーヒービーンズ、ローズマリーの砂糖煮でコーティングされたオリーブ、
スパイスタイル、アーモンドタイル、甘くないココアトリュフ、チョコレートバー、その他自家製のお菓子)
となっています。
ちなみに、このメニューの表紙の水彩画にはNeichel氏のサインが。
食器やお店の紹介カード類も庭にある木々とコーディネートされたオリジナルでそろえられていて
お店の雰囲気とあいまってかなり素敵な雰囲気です。
私的には、今まで行ったどのレストランよりも好きな雰囲気かな。
訪れた季節もよかったとは思いますが。
重厚感がないのに、正統派っぽいところがいいですね。
まあ、突然天井からスプーンが大量にぶら下がっていたりと、多少不思議の片鱗を見せる一面もあったのですが。。。
まずは本日のアミューズから。
アミューズとはいいつつ、これが多い。
これだけですでにおなか半分くらい満たされてしまう。
スペインで、いろんなエルブジ派閥のレストランで食事をするたびに困ったのが、
皿数が多いゆえに、今自分たちの進捗が読めないこと。^^;
いったいメインまでたどり着いたのか、まだメニューにも載っていないアミューズなのか、
全然わかりませーん。
↓アミューズの1つ、ガスパチョとソーセージチーズトマトのバゲット。
↓(上のパンから時計回りに)
パンのスティック、アスパラのフライ、パルメザンチーズのチップス、
ライス、貝(何貝かは不明)、ポテトチップス。
↓パン。日本人には当然カタい。
やっとメニューに載っている前菜に移ると、
一皿目の「ロブスタータルタルと小エビ、青葉の2種のサラダ」。
すごい。芸術品のような飾りつけ。
訪問前から、ここのHPを見て、料理の盛り付けが繊細なので楽しみにしていたら、
いきなり1皿目からこの鮮やかさ。恐れ入りました。
味も、想像の範囲内とはいえ、どのパーツをとってもどれも野菜が瑞々しく、
ソースも何種類も使い分けられていてものすごい凝った作りです。
二皿目の、「フォアグラのソテー」は、かなりの濃厚さ。
フォアグラ自体もすごい脂が乗ってるしやわらかくてスバラシイし、
下の赤かぼちゃを使ったソースもこくがあってジューシーさ増幅。
このプレートが一番のお気に入りです。
本日のメインの魚料理は、魚介の煮込み風でした。
やさしい味付けです。
これも盛り付けにハーブを使っていたりして、繊細な一皿です。
メインの肉料理の二皿。
左が「鳩の胸肉」、左が「ビーフフィレ肉」です。
私が食べたのは鳩の胸肉だったのですが、肉自体はあまりクセがないように感じました。
実は、後からメニューを訳して初めて、レモンの砂糖煮でコーティングされていたことを知ったのですが、
それも癖を感じさせないテクニックだったんでしょうか。
下のセロリピューレもあまり青臭くなくて、セロリ嫌いの人でも気づかないくらいだと思います。
これは、今までのに比べるとかなり一般的なフレンチに近い感覚の料理です。
メインをこのくらいのボリュームに抑えてもらえると、後のデザートへの期待もなえないのでうれしい。
メインの後は、ワゴンから好きなチーズを選べます。
こちらのコースには最初からチーズが組み込まれていました。珍しい。
日本初フレンチでチーズがデフォルトになったコースって、
コートドールくらいしかしらないけど、
ヨーロッパでは組み込まれているほうが一般的なんでしょうか。
(そういや洞爺のミッシェルブラスでもチーズがデフォルトだった気がする。)
チーズの説明が英語っていうのは、他にもましてつらい・・・
デザートならまだなじみの単語が出てくるけどチーズは食べなれてないゆえ
お手上げです。
この5つも適当に選びました。
チーズワゴンの充実度にびっくりだったのに、ワゴンの写真を撮り忘れてしまいました。。
最後のワゴンのデザート。
なぜかプリンが大充実で5種類ものプリンが用意されていました。
比較的ムースやゼリー系が多かったかな。
説明してくれる人が、バナナムースをマンゴームースと間違えていて、
説明の途中で消えてしまったのですが、
覚えられないほど毎日違うのが出てくるのだろうか・・気になります。
デザートを選ぶとこんなに美しく盛り付けてくれます。
最後、ドリンクとプチフール。
プチフールはちょっと個性的なものが多かったですね。
ここでもコーヒーカップがお店の雰囲気と統一されていてかわいい。
ここまでたどり着いてもうおなかいっぱい。
2時に食べはじめて、終わったのは5時くらい。
ランチとはいえ、ディナーなみのコースを食しました。
そもそも、今回いったレストランでは、
ランチとディナーのコースの区別をつけているところがなかった気がします。
全体的に、ここのお店は、お店の雰囲気も女の子好みでかわいいし、
料理も、重すぎずやさしい味付け、かつ新しい取り組みみたいのも感じられて、
非常にバランスの取れたいいレストランだと思いました。
最後に、食事の終わりごろ、ネイチェル氏が厨房からコック姿で外に出て行くのが
ちらっと見えました。
もう10年以上レストランをやっているのに、今でもちゃんと厨房に立っているんだと思って、
感心すると共に納得。
料理やインテリアから隅々にいたるまで一貫した美意識が感じとれるレストランです。
おいしかったです。ごちそうさま^^。